【注意】サツマイモ基腐病が県内で発生しています
サツマイモ基腐病の感染に注意しましょう!
サツマイモ基腐病とは?
サツマイモ基腐病は、発生するとつるや葉が枯れ土中のイモが腐敗する病気です。
主に、感染している種イモや苗を作付けしたり、菌が発生している土壌を持ち込むことで発生します。
ここ数年で九州・沖縄地方を中心に全国で被害が拡大しており、大きな被害を及ぼしています。
また、一度発生すると数年間は土壌に菌が残存するため、完璧な防除が難しい(難防除病害)とされています。
万が一、市内で発生した場合、特産品であるサツマイモの生産に大きな影響を及ぼすことが予想されます。
発生した株の見分け方について
次に当てはまる病状が出ている場合、速やかに普及センターまで連絡してください。
「うちは大丈夫だろう」「様子を見てみよう」などの自己判断は危険です。
(1)苗の基部分が、黒く変色します。
(2)収穫後のイモ本体の上半分が黒く変色し、腐敗します。
(3)葉が黒く変色し、しおれます。
(4)マルチから見えている根本が黒く変色します。
県内の発生状況について
令和3年に県南地域(農業体験)および県北地域(家庭菜園)で発生が確認され、小美玉市内にも苗が流通している恐れがあり、注意喚起を行いました。
また、令和4年5月には県北地域(生産者)でも発生が確認されています。
発生を防ぐためには
(1)発病圃場から採取したイモは、見た目が正常でも病原菌に感染している可能性があります。本病の発生地から感染した種イモや苗を持ち込まないように、ご協力をお願いします。
(2)サツマイモを栽培する場合は健全な種イモを使用し、植え付け前には必ず苗の消毒を実施してください。
(3)畑だけでなく、家庭菜園でも発生しています。庭先で育てているサツマイモも注意して栽培してください。
(4)もしも、苗床や圃場で発病が疑わしい株を見つけたら、下記の連絡先まで早急にご連絡ください。
《連絡先》
・県央農林事務所経営・普及部門(029-227-1521)
・農業総合センター病害虫防除部(0299-45-8200)
・茨城県農林水産部農業技術課(029-301-3936)
《参考資料》
〇茨城県農業総合センター病害虫防除部令和2年度病害虫速報No.3「サツマイモ基腐病」(pdf 284 KB)
〇農研機構「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策(令和元年度版)(pdf 6.62 MB)