平成22年6月議会施政方針

平成22年度6月議会施政方針

 平成22年第2回小美玉市議会定例会を開催するにあたり、上程しております議案の説明に先立ちまして、今後4年間の市政運営に関する所信の一端を申し上げます。
 私は、去る4月4日に告示されました市長選挙におきまして、無投票再選の栄に浴することができました。これもひとえに議員の皆様をはじめ各方面からの力強いご支援と温かいご厚情の賜と心からお礼申し上げます。合併後2期目の市政を担うという責任の重大さに身の引き締まる思いでありますが、小美玉市民の負託にお応えするため、全力を尽くして市政発展に努めてまいる所存でございます。
 顧みますと、小美玉市の初代市長に就任して以来、新市の礎を築くべく、「対話と協調」を市政運営の基本理念に、情熱をもって市民参加の開かれた市政と輝ける新たな交流都市づくり構想の実現に努めてまいりました。
また、小美玉市総合計画に基づき「人が輝く 水と緑の交流都市」の実現に向けて、「基礎・基盤」といった土台づくりを行った4年間であったと思っております。
 迎える今後の4年間は、この「基礎・基盤」のうえに本格的なまちづくりを推進する重要な期間であると捉えております。このたびの市長選挙におきまして、私自身の公約として掲げた28の宣言の実現に向け、まちづくりのあり方やその方向性について総合計画の施策体系に沿って申し上げます。

みんなで創る自治のまち

 第1に「みんなで創る自治のまち」についてであります。
 これからのまちづくりにおきましては、市民と行政が対等な立場で、相互に信頼と協調に基づき連携し、それぞれの役割を分担し合いながら行動する協働のまちづくりを推進していくことが求められております。
 このような状況のなか、協働のまちづくりをどのように推進していくのかを市民協働推進プログラムという具体的な行動計画としてまとめあげていくことにしております。
 この事業につきましては、平成22年度から市民との協働により策定に取組み、平成23年度からの施行を目指したいと考えております。
 さらに、協働のまちづくりの推進に向けて、引き続き、「まちづくり組織支援事業」を実施してまいります。市内全域にまちづくり組織の立上げができるよう、充実した「まちづくり基金」の整備や地区集会施設を利用しやすくして活用を促すなど、支援・連携のための環境改善を図るとともにまちづくり組織のネットワーク化を推進し、地域の自治力向上を目指してまいります。
 次に、国際化に対応したまちづくりについてでございます。
 茨城空港の開港により、観光の振興や企業立地等による産業の集積をはじめ、国内外との経済・文化・教育・スポーツなどの多様な交流の拡大が期待されております。このような状況のなか、国際交流活動をさらに推進するため、国際交流活動推進諸団体への支援強化と新規団体の設立を支援するとともに、姉妹都市などとの多様な分野における交流の推進を図ってまいります。また、英語指導助手の効率的な活用や外国人を支援する市民ボランティア活動の育成支援を図り、外国人が安心して生活できるまちづくりを目指してまいります。

未来を拓く快適・便利なまち

 第2に「未来を拓く快適・便利なまち」についてであります。
 道路体系の整備を計画的に進め、地域間ネットワークの強化と地域における利便性の向上を図るとともに安心安全に利用できる歩道整備などバリアフリー化を推進してまいります。
 まず、広域幹線道路整備事業として行っております、羽鳥宿張星線東ルート、田木谷上玉里線、仮称・栗又四ヶ線並びに、市内幹線道路整備事業として行っております小美玉中央線、市道美1-3号線につきましては、引き続き事業を推進し早期完成を目指してまいります。また、仮称・常陸平野空港線につきましても、早期事業化を図ってまいります。
 次に、身近な公共交通システムの充実であります。車社会の進展に伴う利用者の減少により、バス運行本数の削減や路線の存続が課題であり、身近な交通手段である路線バスの維持に努めるとともに、効果的かつ効率的な新たな交通体系を検討する必要があることから、平成20年度に実施した「市民生活交通動向調査」をもとに、市民ニーズに即した、総合的な公共交通システムの構築を図ってまいります。あわせて、廃線となった鹿島鉄道跡地を利用した「バス専用道化事業」の利用促進を図ってまいります。
このような事業を展開することにより、良好な道路ネットワークを構築し、交通弱者に配慮した道路環境の整備に努めるとともに、誰もが快適に利用できる公共交通網の整備を目指してまいります。

 次に、水道事業につきましては、市民生活や産業活動の安寧(あんねい)を確保するため、安心で安定した給水サービスに努めるとともに、国庫補助金や企業債を活用して老朽管の更新や施設の整備を実施し、有収率及び老朽配水管改修率の向上を図ってまいります。
 また、公共サービスの質の向上とコスト削減を同時に実現していくため、民間委託により開設いたしました「小美玉市上下水道料金お客様サービスセンター」により、業務運営の最適化を図りながら、市民が望む公共サービスの提供の実現を目指してまいります。
次に、下水道事業につきましては、公共下水道事業及び農業集落排水事業を引き続き計画的に推進するとともに、市設置型戸別浄化槽事業の整備により、快適で衛生的な生活ができる環境づくりを目指してまいります。

うるおいのある安全・安心なまち

 第3に「うるおいのある安全・安心なまち」についてであります。
 本市では、市民の安全・安心を確保するため、「小美玉市地域防災計画」に基づいた防災体制の強化に努め、災害に強いまちづくりを目指しておりますが、想定される様々な災害へ対応するため、「小美玉市地域防災計画」の運用につきましてさらに習熟するとともに、市民の防災に対する理解と防災意識の高揚や、関係機関及び地域住民との相互協力体制の緊密化を図ってまいります。
 また、現在使用しております防災行政無線は、地域や気象条件などによっては聞き取りづらく老朽化が著しいことから、これに替えて家屋内への個別受信機を計画的に設置してまいります。
 次に、消費者行政につきましては、市民が消費に関するトラブルに巻き込まれぬよう、小美玉市消費生活センターの相談体制の充実に努めるとともに、消費に関する情報提供などの啓発活動を推進してまいります。
 次に、循環型社会の形成につきましては、本市のリサイクル活動の理念である「もったいない」をキーワードとして、リサイクル意識の啓発を図り、ごみの減量化・資源化の促進、分別収集など市民協働による「もったいない運動」を推進し、年間のごみ排出量の抑制を図るための施策を展開してまいります。
 次に、交通安全対策につきましては、毎月1日を「小美玉交通安全の日」として推進するとともに各季交通安全キャンペーンなどにより啓発活動の充実を図ってまいります。
 また、関係機関と連携しながら、交通安全教育や交通安全施設の整備を進め、交通事故発生件数の削減と交通事故死者数ゼロのまちを目指してまいります。

ぬくもりにあふれる健やかなまち

 第4に「ぬくもりにあふれる健やかなまち」についてであります。
 ご承知のとおり、わが国は少子化の一途をたどっており、その背景として子育ての負担感の増大や仕事と子育てが両立できる環境整備の遅れなどがあげられております。このような状況を受け、本市は地域において安心して子どもを産み育てることができる社会を目指し、保育時間の拡大や一時保育などの保育サービスの充実を図るとともに、地区集会施設の有効利用などによる地域ぐるみの子育て環境の充実を推進してまいります。
 また、子育て応援企業登録制度の推進により登録社数の拡大を図り、応援企業の取り組みを支援してまいります。
次に、高齢者福祉の充実といたしまして、高齢者がいきいきと暮らすことができるよう介護予防の視点にたち、関係機関との連携のもと生涯学習やボランティア、就労などの社会参加を促すなど高齢者福祉サービスの再構築を図ってまいります。また、独居老人に対する「緊急通報システムの整備」、「配食サービス」及び「地域包括支援センター」などの充実強化により、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活が送れるよう支援を行ってまいります。
 次に、障がい者福祉の充実につきましては、障がいのある人もない人も、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念に基づき、障がい者の社会的自立を支援する障がい福祉サービスを提供し、居宅介護や日常生活用具給付などを行います。また、障がい者が通う地域活動支援センターへの指導員の適正配置による受け入れ体制強化を図るとともに、地域活動支援センターから一般企業への就労移行を図ることにより社会参加の促進を目指すなど、すべての障がい者が家庭や地域のなかで自立して生活できるよう、公平なサービスの提供体制を確立してまいります。

活力に満ちた産業のまち

 第5に「活力に満ちた産業のまち」についてであります。
 まず、茨城空港の利用促進につきましては、県との連携のもと、茨城空港を観光資源として周知活動による認知度の向上、利用者の確保に努めてまいります。
これらに関しましては「小美玉市茨城空港利用促進協議会」の活動を支援するとともに、同協議会から提出された「茨城空港開港に向けた施策提言」の実現を目指すべく、特産品開発や観光振興などの施策を展開し、空港利用者が「また、利用したい」と思えるような「おもてなしの心」を育んでまいります。
 また併せて、地場産業、観光資源、歴史などの地域資源の有効な活用を検討し、地域活性化を図ってまいります。 
さらに、県内唯一の臨空型工業団地という特徴や、鹿島港・ひたちなか港に近接しているという地理的条件を活かし、空港周辺地域への産業集積を図るべく県主体の工業団地である「茨城空港テクノパーク」の周辺整備を推進し、県と連携した積極的な企業誘致を展開し新たな産業拠点として企業立地を促してまいります。
 次に、本市の基幹産業である農業につきましては、総合的な農業生産基盤及び流通基盤の整備を図り、安全・安心で付加価値の高い農産物の生産地を目指すとともに、担い手農家が自信をもって農業経営に取り組める環境づくりを進めてまいります。
 これらを推進し、市農業の更なる振興を図るため、エコファーマー制度や特別栽培農産物認証制度を導入し、新規就農者への支援や青年農業者などの確保・育成を図るとともに、集落営農の組織化や法人化など経営の合理化を促進し営農指導の強化に努めてまいります。
 また、農業振興補助事業といたしまして、農業経営基盤強化資金利子助成や、いばらき農業元気アップチャレンジ事業費補助の活用を図り、安全・安心な農産物の生産と安定供給とともに農業経営の安定化を目指してまいります。
さらに、この安全安心な地元農産物の学校給食への供給率の向上と食育教育を推進してまいります。

個性豊かな教育・文化のまち

 第6に「個性豊かな教育・文化のまち」についてであります。
 まず、学校教育につきましては、知・徳・体のバランスがとれた教育を目指し、特色があり時代に即した教育を推進するとともに、地域に開かれた学校づくりを進めてまいります。特に、キャリア教育推進事業による職場体験やインターンシップの受入れの拡充を図るなど、社会の変化に適切に対応できる教育を推進してまいります。
 次に、幼児教育につきましては、幼児の発達や実態に即した教育内容の充実を図るため、複数年保育などによる環境の整備に努めてまいります。
 次に、放課後子どもプラン事業につきましては、放課後等の子どもたちの安全で健やかな居場所づくりのため、指導員を配置し、地域の方々の参画を得て、学習や体験活動・文化活動、地域との交流活動などに取り組んでおりますが、今後は、指導員の質の向上のため、研修会等の開催や情報交換の場を提供するほか、事業を推進するため、ボランティアや地域の方々に協力を依頼するとともに、運営委員会などの設置に努めてまいります。
 次に、芸術文化の振興につきましては、市民一人ひとりが豊かでゆとりある文化的な生活を享受できる社会を目指し、誰もが気軽に真の芸術文化に触れることができ、市民が主体的に文化活動に参加できる持続可能な豊かな文化のまちづくりを進めてまいります。
具体的な施策といたしましては、3つの公共ホールの連携のもと、それぞれの特性を生かした市民との協働による事業展開を図るための計画として、「小美玉市まるごと文化ホールづくり計画」を策定し、これを推進してまいります。

信頼で築く自主・自立のまち

 第7に「信頼で築く自主・自立のまち」についてであります。
 市におきましては、市民の皆様のニーズに応えられるよう、収支の均衡に配慮しつつ、計画的・弾力的な財政運営を行うとともに、職員の意識改革・資質向上に努めていくことが求められております。
 市民サービスの維持と安定した行財政運営を確保するため、行財政改革の推進を継続してまいります。平成22年度をもって、「行財政改革大綱」及び「集中改革プラン」の推進期間が終了することから、新たな計画を策定いたします。また、「定員適正化計画」につきましても、平成22年4月をもって計画期間が終了したことから、新たな計画を策定し、適正な定員管理に努めてまいります。さらに、外部組織として「補助金等審議会」を再設置し、補助金の適正化・見直しを図り、市民の誰もが納得する補助金交付制度を確立してまいります。
 次に、開かれた行政の推進につきましては、市民への的確な情報提供を行うため、市の施策・事業の情報や、予算に関する情報などの行政情報についてウェブサイト等を利用し積極的に提供してまいります。また、今年度に行政懇談会を開催するほか、対話の日・女性サロン・市政モニター・私の提案はがき・パブリックコメントなど広聴事業の充実を図ってまいります。
 最後になりますが、小美玉市が誕生して5年目を迎えました。郷土の歴史を振り返り、ふるさと小美玉市について愛着と理解を深め、市民であることを誇りに思う心と市民としての一体感をはぐくみ、より豊かで魅力ある小美玉市を将来にわたって築きあげることを期する日として、市民の日を定めておりますので、実行委員会を組織し、市民による市民の日にふさわしい事業を実施してまいります。


 以上、今後4年間の市政運営について、所信の一端と主な施策の概要を申し述べてまいりました。
 市民の皆様並びに議員各位に、より一層のご支援・ご協力をお願いし、私の施政方針とさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

政策調整課

〒319-0192 茨城県小美玉市堅倉835
TEL 0299-48-1111(内線 1211)  FAX 0299-48-1199