鹿島鉄道は,石岡から常陸小川,玉造を経て鉾田に至る全長約27kmの鉄道で,沿線は地域内を東西に横断する主要道路である国道355 号と平行し,石岡駅を起点として石岡南台,石岡運動公園,石岡循環器科脳神経外科病院等の医療施設,玉里工業団地,小川中心市街地を経て玉造,鉾田方面へ接続する地域内の重要幹線として利用されてきました。
しかしながら,利用者の減少や航空自衛隊百里基地への燃料輸送の廃止による収益の減少に伴い平成19年3月末に廃線となりました。廃線後は,ほぼ鹿島鉄道に沿う形で鹿島鉄道代替バスが運行されましたが,代替バスの利用者は,鉄道利用者の約4割と大きく落ち込みました。
これらの状況から,市としては,地域公共交通の維持,存続並びに活性化を図るとともに,鹿島鉄道の廃線敷地を有効に活用するため,バス専用道路として整備し,定時性と速達性のあるバスを運行する日本初の事業「地方型BRT」の実証運行を,平成22年8月に開始しました。現在は,実証運行が終了し,平成24年度から本格運行を行っています。